La maison Pichard の閉店
ここ最近の口コミが荒れていて気になっていたLa maison Pichard
今日見たら「閉業」になっていてにわかに信じられずで調べてみたところ
え、そんな理由でと驚くばかりの理由で事業を売却されたそうです。
被害にあった方がいるようなのでここではあまり触れたくないからグーグルさんに教えてもらってください。
まだ50代とこれからなのに何をやっているのだか。。。。
La maison Pichardの閉店が与える影響まとめ
1ユーロトラディションの終わり
La maison Pichardがコロナ下でどうなっていたか知らないけれど、閉業になったことでパリで1ユーロでバゲットトラディションを売る個人のお店がなくなった
そんなように感じます。
それよりも
薪窯
パリにもう僅かしかない薪窯で焼くパン屋の今後がどうなるか
こっちが重大のように思います。
新たにオーナーとなった人が窯を使ってくれるといいのですが。。。
薪で焼いたものは他と比べて明らかに美味しいのが常ですが、パンもまた然りで
あの美味しさは薪ならではなんですよね。
日本人調べて3軒か4軒
表立って薪をうたっているのはL'Autre Boulangeぐらいですよね
ピシャールは店員さんのいる場所の奥に薪窯が、たぶん地下にオーブンなんだろうと思います。薪で焼いていたのはバゲットと週末のハード系だけだったと思うのでオーブンに置き換えが十分可能。
そして環境問題。。。
今回の騒動の一つで、「薪割りを強要された」とあったけど、薪は全て工場でないけどそういうレベルで均等に切り揃えられ並べられていたからスタッフが割っていることはないと思いたいのだけど確かに割るのはコストかかりますよね。
La maison Pichardへの感謝
パリ15区の暮らしはもちろんLidlやタンフレールも重要だったけど、ピシャール無しでは生活が出来なかったと思います。
お試しで二か月暮らしたレピュブリック広場のナザール通。
Boulangerie Utopieなどお気に入りのパン屋へ行くと1.2~1.25とかバゲットがしてしまう。クロワッサンも同様。
毎日となるとこのわずかな金額が毎月の生活を圧迫します。15区へ移りなぜ毎月お金が残るのか家計簿つけて気づきました。
平日はバゲットもしくはビエノワーズ、土日週末は贅沢させていただいたけど本当にわずかなお金で贅沢な気分になれました。
朝起きて先ずはパンを買いに10分強の散歩。冬のキンとした風に思わずブルッとしてしまうそんな寒い日でも温かいバゲットがあれば幸せでした。
掛け違えてしまったけれどパン職人としての技術やパンへの情熱は恐らくパリ随一。
それゆえにパリジャンに取り上げられるほどの今回の騒動なんでしょうね。
最後にパリを出る日がヴァカンスで休みになり思う存分食べることなく離れてしまったけどまたすぐに戻るからいいよねと思っていたけどまさかこんなことになるとは。
彼はまだ人生先は長いからどこか田舎でもいいからまたパンを焼いて欲しい。
あの無愛想だけど本当は優しいんだろうという店員のおばちゃん
une という発音がうまくできなくいっつもしかめっ面にさせてしまったけどまた会いたかったなぁ。
滞在中約250日は行ったんではないかと思うお店がなくなるとここまで寂しいものなんだな。廃業の理由があまりに残念なのが余計に心がざわつきます。
ビエノワーズ。こんな美味しいパンはパリのどこにもない。
人気ゆえ朝しか買えない。そしてパンって生もなのだと教えてくれた。
朝は皮がキュキュとしてモチモチなのだがすぐに乾燥してその美味しさが夕方には半減する。焼きが安定しないけど美味しさは同じなのがなぜって思ったな。
焦げてますよね。。。
パンオレザン。週末にお金あるときに買っていた。
これとコーヒーで始まる週末のなんという贅沢さ。
ショソンポンム
サクサクで中のリンゴが美味しかった。帰国して日本で買うことがなくなったのはピシャールがあまりに美味しすぎたから。
月末にお金が余ったときに買う週末パン。
通常は黒い袋だけどビオは緑の袋。週末土日どちらかの午前中しかないパン。
粉もこだわっていて栽培してもらっていたものだった。
ピシャールがなくなったのは本当に残念だけどでも僕はまた15区で暮らすだろうな。
コロナが早くおさまってくれることを切に願います。
パリではパン屋の身売りはよくあることだそうだけど自分の書いた記事だけど改めて噛みしめています。
Castella do Paulo カステラ ド パウロ
最近は京都へ行くと北野天満宮界隈へ足を運びます。この界隈は気になるお店が集まっていて一度では行きつくせませんね。
今回はCastella do Paulo カステラ ド パウロさんへ。
ポルトガル人のパウロさんと日本人の奥様が作るカステラとポルトガル菓子のお店です。
パイ菓子のパルテルデナタを先ずはご紹介。小さなカスタードクリーム入りタルトで、ポルトガルの菓子店やカフェで売られているそうで、マカオで販売されているエッグタルトと同じだそうです。
買ってすぐに食べなかったのでサクサク感が今ひとつ。
でもクリームがサラッとしてでもコクがあるので美味しいなと思いました。
カフェもありランチもあるようでしたので次はそれを目当てに行きたいと思います。
出町ろろろ
ここのところバタバタしていて、そしてコロナの影響でネタもなく放置していました。
年末に京都へ行っておりました。
感染予防をしっかりとしてGo Toも使って遊ばせていただきました。
お昼は予約して出町柳にある「出町ろろろ」さんへ。
ミニ懐石とお弁当と2つあるそうで、まあせっかくなのでとミニ懐石を。
店主自ら惚れ込んだ野菜を使ったお店です。
先日歩いていた時に気になったところ。阿闍梨餅を販売している商店街のお店からわずかに商店街を外れるとあります。
本日のメニューはこんな感じです。
店内あちこちに「ろ」が飾ってありました。
胡椒びたしが特に美味しかった。野菜の甘さを胡椒がピリッとさせて補っていました。
メインのお魚。ゴボウがシャキシャキして、クルミも包丁でちゃんとカットしているので大きさの違いが食感になり好きな感じ。
ご飯は土鍋で、卵焼きは梅味。かき揚げもサクサクと野菜の甘さが。
弁当はこのお膳にメインのお魚という感じでした。
前菜とデザートがないだけなのでお得感はあるかもしれないです。
ご飯はおかわり可能でした。
味噌汁には苦手なセロリが入っていました。でも気にならず美味しくいただきました。
最後に和菓子。
これで2310円ならお得だなと思いました。
感染予防のため窓は開けっ放し、お客さん同士の間隔もちゃんと考えていて近くにあったら通うでしょう。
出町柳は商店街があり2つスーパーがあります。そこを覗いてみると京野菜などはもちろん、学生街らしく地方のものも置いてあり面白いです。そして出町ふたばもあります。
ろろろさんでご飯食べてふたばに並んでというだけで京都らしい時間と食を楽しめます。
出町柳オススメです。
Miss Marple と Démodé
NHKの「世界は欲しいモノにあふれている」
三浦春馬さんが亡くなった後も鈴木亮平さんが上手くバトンを引き継いでくれてよかったなと思います。
そんな番組で取り上げられていたマリー=フランス・コーエン。
そう、merciの創設者でもあり、子供服のボンポワンの創設者。
今回調べてみて、2009年にmerciがオープンし、2013年に夫の死によりmerciを売却したことを知りました。なるほど、そこでセレクトが変わっんだと納得。当時あったコレットも段々と残念になってきたから余計に残念でした。
そしてDémodéもマリー=フランス・コーエンが手がけたといってなんか納得。
Démodéはマイヨール美術館へ藤田嗣治展を見に行ったとき「ここmerciっぽい」と気づいたところ。その日は日曜日でクローズでしたのであらためて出向いたのですがやはり素敵でした。DémodéはDé modé 流行遅れと訳されていることが多いですね。
ここに並んでいるのはもう流行、トレンドといった類ではなく、どんな時代の人が見ても「ああ美しい」と感じるものだけがセレクトされていました。そしてただ美しいだけの機能は無視といったものから、機能も備えているもの両方を扱っているのがすごかった。
そしてなんといってもショーウインドーを飾る商品の美しい並べ方!
束ね方とかとてもとても美しいのです。「やられた!」感で打ちのめされます。
merciはオープン当初、シグーの家具を中心に今とは比較にならないような美しい非日常と日常が隣り合っていて「さすがパリ」と思いました。しかしすぐに「東京でも見られないか?」という感じになってしまったのが残念で、でもこの時は行けても年に1回でしたからパリへ行くと必ずチェックしていたところ。在住し始めてからはその周辺の面白いところへ行くついでか、日本人作家の展示がある時だけと減ってしまいました。
Démodéには圧倒的感動があった時代のmerciの残滓が確かにありました。
こちらはボンマルシェの北側エリアで、ジャックジュナンを始めとしたパティスリーが集まっているエリアの外れなので知っている人も多いのではないでしょうか。
残念なことにどうやらDémodéはクローズするようでセールをしています。
Démodéへ行く前後に節約暮らしゆえにあまりカフェにも行けなかったけどマリー=フランス・コーエンが手がけたカフェがあると聞いて出かけたのがMiss Marple。
普段はお店に立つことがないご本人がスタッフとミーティングなのかな?そのために来ていたことがあった時は「サインして欲しいな」というくらい舞い上がりました。
そしてもちろんその空間は彼女のセンスに溢れたもので、そしてそんなに込み合うこともないので行くと1時間以上はゆっくりとしていました。落ち着きます。
エリアとしてアンバリッド、メトロでいうとLa Tour-Maubourgとエコールミリテールの間の大通りに面しているので、パリのカフェっぽい感じが薄いところ。外でお茶するというよりは店内に入った方がいいと思います。
コロナの時代になり、移動がしづらく、リモート中心になり海外旅行も大変な時代になりました。だからこそ暮らしをいかに充実されるかが大切になり、そうしたことを考える際にマリー=フランス・コーエンの暮らしを見させてくれたこの番組はとてもいいものでした。
キッチンにあったTOLIXの恐らくメイドインフランスのA-chair。わが家にもあるので
なんか嬉しくなりました。この季節の日本でもとても座ろうという気にならないくらいの冷たさなので座布団必須だけどどうされているのか気になりました。
最後にシグーですが、パリのホテルムーリス内のセドリックグロレのパティスリーの内装を手がけています。また気軽に旅行へ行けるようになったらチェックされてください。
久しぶりのパリの記憶備忘録でした。
粟餅所 澤屋
ここは全然知らなかったのですが、たまたまグーグルマップで見つけて気になったので行きました。
結論
絶対に行くべきお店
多分こう書くことってそうないと思います。
お店構えもいい感じ。
見えるところでご主人やスタッフが作っています。
作りたて=美味しい ですね和菓子も。
イートインされている方が少なかったので店内を。もうこんな雰囲気を京都で感じるとは思わなかったなぁという感じ。
おかわりが欲しくなる程美味しい!なんなのこれという美味しさ。
きな粉餅なんて久しぶりだなぁ。
この湯呑みも持ちやすく飲みやすい。
信楽の陶芸の森の無料招待券が多数置いてあった。ということは信楽のものだろうか。
人生で初の粟餅はとてもとても美味しいものでした。これ10個でもいけるぞと思うくらい甘さ控えめなのだけど本当に丁寧な仕上げがされていて嬉しかった。
見えるところで粟餅に餡やきな粉をまぶす店主たちの姿に以前にムーリスのパティスリー店で、セドリック・グロレさんが最後の仕上げを1つ1つ自らがやっていく姿をフッと思い出し重ねてしまった。
並んでいてもだいたい提供までに数分、食べて10分くらいなので回転はいいのでぜひ店内で食べてみて下さい。
もう一回
絶対に行くべきお店です