ヴェロドローム・ディヴェール
ここに書いておきながら実は行ったことがなかったヴェロドローム・ディヴェール。
近くに住んでいながら、なんども通るのに行けませんでした。
場所はといいますとBir Hakeimメトロ6番線でエッフェル塔へ行く最寄駅から3分です。
夜でも開いておりました。右にある石碑にはここから収容所に送られ亡くなった方と数人生き延びた10代の子の名前が刻まれていました。
亡くなった方の数に対して生き延びることが出来た人のあまりの少なさ。
そして奥にはここに送りこまれ亡くなった方達の写真が木に吊り下げられていました。
夜に行くのはちょっと以上にヘビーでした。
右の建物は当時なかったと思われますが、6番線の高架部分もエッフェル塔も当時のまま。どんな思いでエッフェル塔を眺めていたのかと考えるだけで胸が痛くなりました。
この事件を基にして作られた「サラの鍵」という映画をリアルタイムで日本で見て強いショックを受けました。
その時はあまり深く追うことがありませんでしたが、フランス、しかもパリのこんな観光地にそんな歴史があったとは。
入口付近に英語とフランス語の案内があるだけで本当にひっそりとしたところです。
フランス人であるユダヤ人を同じフランス人である警察官と憲兵が捕らえたこの事件。
風化しないよう記憶に留めたいと思いました。
映画としても素晴らしいので(特にサラ役の子役の演技が胸を打ちました)レンタルで借りて見てくださいね。