リプロダクト家具と元祖と シェーズA(Aチェアー)
ボンジュール。
私の暮らしているパリの家で唯一の不満だったのが「イス」。
ワーホリで働いている人がこれまで暮らしていて机に向かってどうこうする人がいなかったからかイスが折り畳みのベランダなどに置くタイプのもの。
ご飯とか食べるときなんも思わなかったのだろうか。不思議。
不安定だし、折りたたむことが前提なので座面のRのつけかたも今ひとつでフィットしない。
で、先日いつも拝読しているブログで
触れられているように、リプロダクトを否定する訳ではないけど、リプロダクトなんだかなと思っていますので、なかなか安い金額で買える名作イスがない。
先日もコンランショップへ行ってきたけどこれはというものはだいたい5万円前後で予算オーバー。あったりまえですよね。
TOLIX Aチェアー
先日、とあるお初のお店へ行くために出かけたときに、TOLIX(トーリックス)の看板を見つけて、しかもsoldesでしたので入ってみました。
イス好きの方なら説明不要かと思いますが
フランスを代表する家具デザイナーであり、家具メーカーのトリックス社の創業者でもあるグザビエ・ポシャールが、1934年にデザインしたのが「Aチェア」です。
フランスのカフェでよく見るイスです。そして今でもフランス ディジョン近郊で作っています。
初めて入る店なのと、情報がなかったのでここで扱っているイスがリプロダクトなのか元祖なのか(TOLIX製なのか)わからなかった。というよりタグと刻印から信じればよかったんだけど慎重になり過ぎました。
でも色はかなり派手だけど予算内の(というか想定外の)イスを見つけました。
色は今ひとつだけど、座った感じがたつきもないし、悪くない。
お店の人に聞こうと思ったけど土曜日でお客さんがひっきりなしで聞けず、写真だけ撮らせてもらい、お店を後にして目的地へ。
やはり気になったので20分後に戻って買おうとしたら既に売れてしまっていました(泣)
こういうときに、異国だと信じるのは自分のカン、嗅覚なのだけど、決断できなかったことを少し後悔。
翌日曜日も日替わり奉仕品みたいにないかなと思ったので見に行ったけどやはりあれは最大瞬間風速だったのだろう。当然ながらなし。
でも、その金額の倍でほんの少し予算オーバーだけど気に入った色があった。
土曜日は気づかなかったのに。
シェーズAは金属の色がいいのか(いわゆるシルバーのSUSの素材。でもそれは予算を遥かに超える)か、スチールで着色でもいいのかとまた悩む病気が出て日曜日も帰る。
でもやはり予算少しオーバーでも買えるのであればTOLIX製だしリプロダクトではないから優先順位としてOKだなと思って火曜日出かけました。
悩んでいたSUSのものは3脚あったのに残り1で、やはりsoldesだからみんな買うのねと思いました。レイアウトが日曜日とまるっと変わっていて気に入った色があるか一瞬不安だったけどありました!
リプロダクトと元祖(トーリックス製)かの違い
接写が苦手なipadなのでわかりにくいですが、TOLIXという刻印があります。
リプロダクトなのか、元祖なのかはたったこれだけ。
ホンモノを証明する書類ももちろんありませんが正規代理店であることを信じるしかない。正直小さな自己満足でしかありません。
でも、帰りこれを一脚メトロで持ち帰ったんですが、途中のカフェにあったリプロダクトと見比べるとプレスのラインが違うんですよね。金型だから同じ風には作れても同じにはならないんですね。
日本へどう持ち帰るか
イス、パリで買ってどう日本へ持ち帰るの?と思われた方あると思います。
でも方法あるんです。イスを買うのは2回目なのでそのあたりは押さえております。
soldesは2月までで、ネットで調べた範囲では恐らく最安値のセール。
もちろん在庫がなくなることもありますが、もしシェーズAを買いたい人はパリでどうぞ。恐らく2脚までなら私と同じ方法で持ち帰られるはずです。
Aチェアの難点と魅力
このイスの最大の難点はというと
金属だから冷たいことです。冬のパリでは罰ゲームに匹敵するから座布団必須です。
専用のクッションを販売しているくらいです。
でも座り心地と背もたれの角度が絶妙で買ってよかったです。
90年近く愛されているシンプルなデザインでスタッキング可能ないいイスでした。
新品のAチェアーをこんな価格で買えることに驚きました。
今年はまだ1月だけど年末にもこれは今年のベストバイ、いい買い物だったと思えると思いました。
今日もありがとうございました。