リヨンでテロの報道から思うこと
24日金曜日夕方5時半頃にテロとみられる爆発がフランスのリヨンであったようです。
夕方といってもこれから夏至まで日がどんどん長くなっているから日没は9時近いフランス。金曜日、仕事終わりの時間にやってくれたもんですね。
今回記事にしたのは、フランスのニュースでは「Un colis piégé」と報道されていて、日本のニュースはスーツケースが爆発したと報道されているようです。
Un colis piégé はUn colis が箱という意味で、piégéは騙された、罠にかかるという意味。小包爆弾とも訳されるからグーグルで見てもらうとわかる通り、段ボール箱に入った爆弾の絵が出ています。
今回はどうやらスーツケースが段ボール箱に代わり用いられたということでしょうか。
それを自転車で運んできて置いたとも報道されています。
今は消されているけどフランス警察のツイッターから。
リヨンは美食の街として知られるフランスのパリに次いでの人口の多い街。
観光客も結構います。
スーツケース持って歩いていても不思議じゃないけど、自転車でスーツケースってあり得るのだろうか。そもそも盗難が多いからヴェリブ(レンタル自転車)以外はあり得ないだろうし、日本のように主要駅に駐輪場がそもそもない。でも誰も変だとは思わないのかもしれないですね。
イースターのヴァカンスが終わり、次は夏のヴァカンスのフランス。
イースターで使ったスーツケースをゴミとして処分する人もいるから、街のあちこちの歩道などにほかってある光景は日常の一コマ。それが爆弾とは誰も思わないだろうから「ああまただな」というのが関の山。
パリでもマロニエなど日本にはない花粉にやられて花粉症になっている日本人も多いけどほとんどが飲み薬を服用するだけで日本のようにマスクをしない。マスクをするのは韓国系の人たちで黒いマスクをしている。フランスではマスクをしていると重篤な病気を持っていると思われるからしないほうがいいと昔はよく言ったもので、個人主義が徹底しているのに他人のマスクには煩いんだと不思議なものです。フランスでインフルエンザが多いのはマスクをしないからだとも言われています。フランスのテロの犯人はだからか日本のようにマスクはしないようですね。先月旅行した国はテロ防止のため、顔を隠すマスクの着用を禁止していると聞きました。
サングラスは目の色素が薄いフランス人だけでなく日本人も必須。
というのも何かで読んだのですが日本と比べてフランスは緯度が高いから太陽が真横からさしてくるのでより眩しいのだそうです。日本だとファッションの1つで、格好つけているというイメージだけど、眩しいだけでなくあとあと目が痛くなるから絶対に欠かせないもの。かなりの人がサングラスです。
フランス警察が公開した犯人らしき人物の前を歩く顔を覆った女性。
後ろにテロリストが歩いているのに普通の日常を過ごしています。当たり前ですよね、気づかないのだから。
テロってそんなものなのだなと改めて感じたニュースでした。