EU議会選挙とイギリスのEU離脱
EU議会選挙が行われております。
日本ですと、市町村議会選挙、都道府県議会選挙、国政選挙とあります。
フランスですと、大統領選挙、いわゆるフランス下院選挙、そして県議会選挙(パリだとイルドフランス県)と市町村議会選挙があるのは日本と同様。
一方でフランスはご存知のようにEUに加盟しており、例えば法律に関しては、フランス国内にはフランス独自の法律とEUの法律と2つあります。EU全体でどうするかを決める場合には条約に匹敵するくらい強い縛りをかける必要があるから法律という形態をとっているのです。そうした法律を決めたり、EUの向かう先を決める人を選ぶ選挙がEU議会選挙という訳です。
つまるは日本と比べてEUという制度があるからもう1つ選挙が加わるということです。
もう少し盛り上がってくれるといいけど、かなりの人が無関心で棄権する予想が出ています。イギリスのメイ首相が辞任し、EUから離脱するのかしないのか揉めまくっているイギリスを見てわかる通り、EUというシステムがかなりヤバくなっているのに無関心というのはなんだかなと思うけど自国のこと以外はあまり関心ないのがフランスのようです。
今回の最悪のシナリオはやはり移民を排斥する極右系の政党が躍進し、EU議会の過半数を占めてしまうこと。そうすると自国優先主義となってしまいEU自体の枠組みが崩壊していく幕開けになりそうです。
ただ、どこの国も「自国だけでは経済が成り立たない」ことは知っています。
EUという枠組みは必要だけど、これ以上の移民は要らない
というのは確かなようです。
移民というものの歴史を紐解いていくと、戦争による難民の移民ももちろんあるけど、フランスに限っていえば安い労働力を求め旧植民地からの労働者を大量に受け入れ、そしてその子どもたちがフランスで生まれたけれど教育とかしっかり受けていない、生活的に貧困だったからそんな余裕がなかったのだろうけど結果として仕事に就けず荒れるという悪循環。
ロボットなら電源切ればいいのかもだけど、人間というものをロボット並みに扱ってビジョンのないままだったツケがきたと思うんだけど。
これって今、日本が進めている「移民の受け入れ」というものが将来こうなるのだろうなと思って眺めています。安心安全な日本というものが遠い昔になりそうですね。
まあ書いている私も「移民」だけど。。