パリ警視庁の刃物襲撃事件で思うこと
パリは東京と同じで、パリ市警もありますが警視庁に当たる組織もあります。
(個人的には警察庁の一部と警視庁を足した感じと思っています)
今回の事件現場はシテ島にある警視庁で、ここはいわゆる警察行政的なことと、もう1つはVISAに関することをやっています。
日本人をはじめとしてVISAを更新する際に予約をして訪問するのが今回の現場です。
今回事件発生は午後でVISAセクションは午前中の業務を終えていたので巻き込まれずに済んだと思います。
一度質問をしに行きましたが、入口は厳重にセキュリティチェックがなされていて、カバンも人間も金属探知機を通って、予約票を持ち合わせていなかったら容赦無く追い返されるというこの場所。
当然ながら職員の方も身分チェックをしっかりなされていました。
だから中にいる職員は防刃チョッキすら着ていなかったと思います。
職員の方は金属探知機を使っている様子を感じなかったので刃物も容易に持ち込めたのでしょう。
もうこうなってくると、庁内のイスラム教信仰者を排除するしかないという危険な議論にすらなりそうでちょっと怖い事件でした。
そしてそんなところで刃物を持った人に襲われるとは全く考えてもいなかったので「これからどうしようか」とちょっと考えてしまいました。周りは「起きるときは起きる」という意見でしたが。
パリ市警の方はと言いますと、区内全てに警察署がありますが、ここは当然ながら入口もマシンガンを持った警察官が複数名います。パリ警視庁にもいますが、ピリピリした感じはこっちの方が高いです。そしてチェックは意外にも金属探知機などありませんが中の警察官はほぼ銃を持ち、防刃チョッキを着ていました。そりゃ何かあったらすぐ出動なので当然ですよね。
そういうパリ市警と比べてパリ警視庁はよほど大きなことがあっても後方支援程度でしょうから今回の身内による襲撃は寝耳に水で虚を衝くものであったでしょう。
VISAの更新で、パリ警察へ行くもんだと思っていたので先に近くの警察署へ行き、パリ警視庁を教えてもらい行ったところ学生は全員がシテユニバーシティとわかりました。
(通常、新学期の9月はしてユニバーシティに臨時出張所が設けられそこで学生が手続きするのだけど通年とは思わなかった)
パリ警視庁はPréfecture de Police de Parisといい、VISA更新でPréfectureへ行くという話はパリに長い友人と話していると普通に出てくる言葉です。
ああここね〜と納得したことを覚えています。
そんな馴染みのあるところでテロは日本で報道されているよりパリに暮らす人にとっては大きな事件だったのではないでしょうか。