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今日のパリ 今日のパン(パリのオジサン)

パリから日々の徒然を〜もうしばらく日本です〜

内藤礼 うつしあう創造 8/23まで

金沢21世紀美術館で開催されている内藤礼さんの「うつしあう創造」を見てきました。

 

人と自然、わたしとあなた、生と死、内と外、そして人と作品のあいだに生じる移し、写し、映し、遷し。「うつしあう」両者のあいだに顕れる生気、慈悲、それらとの一体感のうちに、生へと向かおうとする「創造」の瞬間が見出されるのです。

 

〜会場案内図より〜

 

内藤さんが茂木健一郎さんとの対談で

www.cinra.net

 

「見る-見られる」の関係のなかで、人は生の内側と外側を行き来する。生と死が空間で分けられるのではなく、意識が転換していく。そして、最後の宙に無数のビーズが浮かぶ空間に、生に関するある光景が……。地上の生の光景を見たい、そう思っています。

 

と語っていますがコロナで翻弄される今だからこそ”生の内側”と”外側”の境界が曖昧になる人もあれば、峻別される人もあろうかと思います。

そういう時代だからこそ見てみたいと思って出かけました。

 

この作品展は会場レイアウトを見ながら1つ1つの展示室にあるものを確認してみるといいでしょう。人の目は時にカメラ以上の高性能なのですが、やはり限界はあります。特にその存在に気づけない時にフォーカスを合わせるのはとても苦労するから、種明かしみたいになるけど会場レイアウト図にある作品のプロットを見ながら進むといいでしょう。

 

会場に置かれている小さなスツールも内藤さんの作品。そこに腰掛けて作品にチャンネルを合わせていくと急に見えてくる世界があったり、この瞬間が好きだなと思う時間がありました。光庭2にあった2つのリボンによる精霊という作品は、風にそよぎ形が様々に変化していきますので座って鑑賞するといいでしょう。

 

本展は8/23まで予約制となっていますが、コロナの影響で予約状況もそこまで混み合っていません。チケットはキャンセル不可なので体調を管理しながら行ってみようとする方は当日券でOKと思います。ただ、チケットを購入するのに待ち時間がしっかりかかる美術館なので時間を節約したい方はあらかじめ専用サイトで時間指定のチケットを購入しておくことをオススメします。