第一牧志公設市場が6月クローズするそうです。
知り合いが教えてくれたニュースでぶっ飛びました。
第一牧志公設市場が取り壊され、再整備されるそうです。
沖縄の公設市場の取り壊し、といえば農連市場です。
農連市場は、おばあさんがゴザを敷いてその上に物を並べて売っているという場面もあるくらいで、もしかしたら終戦直後ってこうだったのか?という光景でした。
場所もカオスで、迷路。
その中の一軒のお店で朝食を食べました。
いわゆる市場の中で働くための人向けの食堂とはいえない広さだけど、おばあさんがお一人でやっていました。
一番驚いたけど、味噌汁って沸騰させないじゃないですか。沸騰しグツグツいっている鍋の中には「ニンニク」と「荒節」が中に入っている。
これが驚くほど美味しく、時々再現していますがこのおばあさんのようにはならず。
また働く市場の人は当然ながら「販売する人」だけど、距離が近く本来の商売ってこうだったかなと思いました。
新しい農連市場にも行きましたが、綺麗になってしまって働く人は変わらないけど、あの感じがなくなってしまったのは残念。
そして第一牧志公設市場も再開発
もちろん、市場の老朽化、いわゆる法令に適合していない、などもあるけど、再開発されてしまうと重ねてきた時間というものがクリアになってしまい何かもったいないなと思います。
似て非なるかもですが、パリのパッサージュ。
狭い路地に屋根をかけたのが始まりみたいです。
中のテナントは変われど、場所は変わらず、今に至っています。
こんな感じで第一牧志公設市場も残せなかったんでしょうな。
沖縄、どんどん変わっていっています。
沖縄は台湾に近く、台湾のような景色も残っています。
刹那的かもしれませんが開発の波は個人ではどうしようもなく、消える前に心に刻むしかないのでしょうか。