ポンピドゥセンターに文句を言いたい
フランス人はフランス語を話さない人には冷たいのですが、アメリカの作品にも同様に冷たいんですよね。
ポンピドゥセンターに文句を言いたい。それは
いい加減にちゃんと日の目のあたる場所に飾れよ!
です。
今日もおつきあいください。
ジョセフ・コーネル
ジョゼフ・コーネル
ジョゼフ・コーネル (Joseph Cornell、1903年12月24日 – 1972年12月29日)は アメリカのアーティストで、アッサンブラージュの先駆者の一人。シュルレアリスムに影響を受けた。前衛的な実験映画の制作者でもある。
コーネルの作品といえば箱です
コーネルの代表作は身の回りにあるもので作られたアッサンブラージュの箱である。前面がガラス板で閉じられたシンプルな箱の中に、コレクションしてきた膨大な数の写真、骨董、本の1ページを入れ、構成した箱である。ごみやがらくた、廃棄物ではなく、古本屋や古着屋に頻繁に通って見つけた昔の美しいものや貴重な品に美を見出し、箱の中に詩を作った。シュルレアリスムの技法を用い、理性によらずに並置されたものからなるこの箱は、静謐で詩情豊かで、ノスタルジアを感じさせる。
コーネルはマックス・エルンストやルネ・マグリットを高く評価していたが、自らをシュルレアリストとみなさなかった。シュルレアリズムは黒魔術であるが、自分の芸術は白魔術であると言っていた。それでも第二次世界大戦中アメリカにおいてシュルレアリストの先導的な存在となり、のちにポップアートとインスタレーションの先駆者として有名になった。
箱、コラージュ、実験映画の制作に加え、自分が興味を持っている160以上のテーマについてビジュアルドキュメントファイルを管理・維持し、箱に入れる素材としして使用し、また、インスピレーションを得ていた。文献を読むことで1940年代から1960年のニューヨークのアートシーンに精通するようになったが、アートの正式な教育は生涯受けなかった。
アッサンブラージュ
アッサンブラージュ(アセンブリッジ、英語:Assemblage)とは、コラージュやパピエ・コレの立体版、すなわち、「立体的なもの」を寄せ集め、積み上げる、貼り付ける、結び付けるなどの方法により制作された美術作品(立体作品)およびその技法。「アサンブラージュ」と表記されることもある。一般の彫刻概念から逸脱するような立体作品である。全体として、ある種の統一性がある場合もあるが、統一性がなく、混沌としていることが特徴の場合もある。
はじまりは、ピカソのキュビスムの立体作品(1912年頃)とも言われている。
ここで、アッサンブラージュを構成する「立体的なもの」とは、既製品でも、自然物でも、何でも構わない。ただ、材料費がほとんどかからないか安くすむということから、大きな作品の場合には、空き缶・空き瓶などの廃品が使われることがある。そのような場合には、「ジャンク・アート」(junk art、廃物美術、廃品美術)の作品ともとらえられる。
作品の外観は、一般の美醜感覚からは、美しいと言えるとは限らず、反芸術的・非芸術的な要素・素材があり、その点において、ダダイスムに連結する。また、シュルレアリスムにおける立体作品でも、彫刻のイメージからははずれており、アッサンブラージュと呼べるようなものがある。(第二次世界大戦前の)ダダやシュルレアリスムの場合には、むしろ、単に「オブジェ」と呼ばれることの方が多いかもしれない。
レディメイドの作品は、すべてアッサンブラージュに含める考え方と、「アッサンブラージュ」という言葉の意味から考えて、既製品「単品」の場合には含めず(例えば、マルセル・デュシャンの「泉」。1917年)、既製品を2つ以上組み合わせた場合に限り含める(例えば、マルセル・デュシャンの「自転車の車輪(スツールの上に自転車の車輪をさかさまに載せた作品)」。1913年)考え方がある。
全てwikiからの引用でした。
日本ではDNP川村美術館が所蔵しています
なんと7つも所蔵されています
NY MOMAにもあります
さすがの数でしかも著名な作品ばかりでした。
なんとポンピドゥセンターも持っています
意外でしたが持っているんですよ。
でも扱いがひどくって、部屋と部屋の通路みたいな展示スペースにポツンと。
もちろん誰も見ていきません
というかフランス人知らないかもしれませんね。
日本人大好きなのに、こんな場所では誰も気づかんでしょ。
まあ独り占めできるだけいいか。
これは秀作。ちょっと寂しいからかアメリカから離れてしまったんだろうな。
20分見ていましたが誰も見にきませんでした。
MOMAや川村美術館ならあり得ないくらいの注目されなさ過ぎ。
コーネルらしいけど華がないですかね。
何回か見ていると結構奥深いことやっているんです。
そろそろちゃんとした部屋の隅でもいいんで通路みたいな誰も見ないところから救出しませんか。
いらないなら川村美術館にくれませんか。
大切にしてくれますよ。
フランスって本当に芸術の都なのか疑わしいです。
ポンピドゥセンターの常設では、コーネル以外ですとピカソやパウルクレー、マンレイなどもいい作品があります。
第一日曜日は無料なので、その時に出かけてください。企画展は気合い入っていなくてあまりお勧めしません。
最後までありがとうございました。