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今日のパリ 今日のパン(パリのオジサン)

パリから日々の徒然を〜もうしばらく日本です〜

児童虐待のニュースを見て思ったこと

亡くなられた子の冥福を切に祈ります。

 

こちらではニュースソースが限られるので新聞で既報だったら申し訳ないけど

 

逮捕された父親って逮捕当時は自称会社員となっているけど「嘱託職員」だそうです。

 

要は期間限定のバイト。

 

派遣切りの対象となる5年でしたっけ、そうした期間を待たずとも嘱託期間満了による契約終了で雇用が終了というもの。

 

スーツを着ている写真があったけど、その写真に感じたのが「スーツ」という権威の現れでもある服を着て誇らしげに見えたその印象。

だから逮捕された時は「団体職員」と名乗れず「会社員」としたのかと思った。

まあ公務員って「会社員」と都合が悪い時はまずは言いますけどね。

 

いわゆる正社員として働けない40代の鬱積が子どもに向かった

 

この事件の本質はそこだと思うんですよね。

 

もちろんそうじゃなく頑張っていらっしゃる方もいらっしゃるからこの親が特殊だったということだけど。

 

貧困や社会問題がさらなる弱者に向かった典型であり、虐待の一報を受けて児相が親の環境を判断する際に1番に気づかなければいけないポイントだったのに見落としたのはなぜだろうか。

 

勤めていた某団体はいわゆる沖縄県の外郭団体である可能性が高く、そちらの職員募集のページを見ると公的機関というアピールもあり、児相が単なるバイトである嘱託を職員と判断を誤ったかもしれないなと思いました。

 

これは現在役所の中は半数に匹敵するくらい嘱託職員がいるようになったのに、いまだにそうしたことを忘れている正規職員がいるくらいだから。

 

勤めているのは外郭団体であり、正規職員なんだろう、だから虐待をしていても逮捕され禁固刑以上になりクビになる行為はしないだろうという性善説と、外郭団体の職員は傾向的に面倒な人が多いからあまり当たらず触らずという扱いをしたんだろうなということも透けて見えてきます。

(ご存知かもしれませんが公務員は禁固刑以上になると失職する地方公務員法の規定があります)

 

学校に書かせた念書も「強要じゃんこれ」っていうレベルで、親はもしかしたら公務員か外郭団体かと思ったらやはりでした。

 

パリでも当然こういうことあるけど、もう少し国家によるバックアップもあり、同時にかなり厳しい法律で一発逮捕もあります。小さな子どもを1人で遊ばせるなんてもってのほか、そんなちょっと行き過ぎ感もある法律すらあるけど。

 

先日のニュースで、障害者雇用率の国の偽装で法定を充足するために緊急で雇用をするための採用試験を行なったようです。

 

でもそんなことする前に、障害者の雇用法定率を国が下回っているけど、児相に人を割くため少しこれは待ってもらえませんか と国民に問いかけたら誰が反対するのだろうか。

 

過去の虐待で国や地方自治体がどうしなきゃいけないかは分かっているのに、誰も動こうとせずいつまで他人事なのだろうか。私も含めて国民全体が亡くなった子に対する殺人の共犯というレベルであることに気づくべきだろうとさえ思う。

 

日本という国はどこへ向かおうとしているのでしょうか。

 

母親も逮捕されたそうですが、自分を守るというより下の子に対する虐待を恐れてそちらを守ることにした可能性もありそう。今後この母親への精神的なケアも必要となるだろうな。次の日は自分がいじめられる側にならないために友達をいじめた経験がトラウマになっていることと同じようなケースでしょう。