移り変わりゆく沖縄の街
ここ最近沖縄は開発ラッシュ。大規模なホテルや高級ホテルの建設もですが、市民の台所であった市場もドンドンと改装されキレイになっています。
パリのレアールにあるフォーラム・レアールという商業施設は元々は市場だったところ。アリグール通りなども市場があったので飲食のお店が集まっていたという名残。
街の成り立ちを知る上でキーとなっている市場は必ず訪れ、どんな食材が揃うのかとか見ておくと食文化、商慣習などが垣間見られて楽しいです。
以前訪れた沖縄の農連市場。
沖縄のおばあさんがゴザを敷いてその上に座って持ってきたものを並べて販売している光景にまずビックリしました。そして別のおばあさんが経営している食堂で飲んだ味噌汁。血合いを含んだ荒節を入れた汁を鍋で沸騰させニンニクを効かせたもので、これまでの調理法の概念や、味付け全てがぶっ飛びました。
そんな農連市場はすでに解体され新しい施設になり、そんな光景が一切消えてしまいました。
今は牧志市場を解体している最中で、仮施設へ移転しておりました。
二階には以前の食堂街にあった展示物をそっくり持ってきていました。
沖縄の歴史を知る希少な資料。
商店街へ進みます
ちょっと海外っぽい。
ガーブ(川)の上に建てられたこの戦後の施設も老朽化で解体という話もあったので絶対に今回目に焼き付けておきたいと思って訪問。
こういう施設を後世に残し、若者のアーティスト活動、スタートアップに活用することでついでに歴史を学べるから自分たちの暮らす足元がしっかりすると思うんですけど。
ちょうど新型コロナウイルスが報道されだした頃で、春節の休みにもかかわらず中国系の旅行者は誰もおらず。お店も活気がなかったな。
こういう建物も残して欲しいな。
かつての農連市場で買った塩小亀。普通に薄味の煎餅です。
油っぽさが少なく、滋味深いいい味でオリオンビールのおつまみに食べています。
第一牧志市場の改装が終わると当然ながら次は第二もです。
沖縄の戦後がドンドンと消えていくな。