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今日のパリ 今日のパン(パリのオジサン)

パリから日々の徒然を〜もうしばらく日本です〜

2回目のフランスロックダウン

コロナが収束していたら今頃はフランスに戻れていたのだけど、残念なことに2回目のロックダウン。

 

この季節にというのが、「12月にバカンスを取るため」という何ともフランスらしい理由なのが面白い。

 

以前に脳内メーカーなるよく分からないフリーアプリ?があってあなたの脳内に占めているものをイラストで描いてくれるというやつだったけどフランス人にとっては「バカンス」というのがどの人も大半を占めるほど「バカンスのために生きている」そんな気がする。

 

この「バカンス」という言葉、「ヴァカンス」と書く人もあるけどフランス語で聞こえる感じは「ヴァコンス」」もしくは「ヴァコン」(スはうっすら聞こえるほど)で耳が慣れるまで何の話題なのかわかんなかったことの1つ。

 

このバカンスもここ最近は貧富の差などで「行きたくても行けない」人が増加しているそう。それゆえバカンス時のパリは治安が少し下がるなんて話題と、行けない人と行ける人との分断の話も聞かれます。貧富の差=身分の差にすらなっている気がするなあ。

 

知り合いを見ていると、1回目のロックダウンからパリに戻らず田舎の別荘引き続きで、また2回目もそこで暮らす人もいれば、もう仕方ないと諦めてパリで暮らす人も。ただ相変わらずティッシュがなくなったり、食料品も底をつくロックダウン前日金曜日だったそうです。

 

今回は高校までは普通に授業あり、大学は休講のよう。会社へ出勤はもちろん可能。
商業施設などはすべてクローズ。空いているのはスーパーなど生活必需品のお店だけ。

この時期のパリはクリスマスの飾り付けが行われはじめ、「ノエル」を意識する頃。
カフェでは「バカンスどこへいくの?」という話題で持ちきり。
どうしてそんな思考回路になるのか?とずっと疑問だったけど、語学の学校でバカンスの時期には「あなたのバカンスの過ごし方は?」というテーマでディスカッションするくらいだから小学校でもやっているのでしょう。そりゃ脳内バカンスになる訳ですね と納得でした。

 

先月は忙しくしばらく過去に書きためてあったLidl ドイツ発祥の激安スーパーの特売品ネタを細切れでもアップしようと思ったけどそんな余裕もなく過ぎていきました。
東京へも出張でいきましたので少しだけその時の記事もまた書かせてもらい、次の出国までつなげていけたらと考えています。久しぶりの渋谷は「ここどこ?」と過去の地図を今に置き換える作業がとても大変でした。

 

最後の話題はパリネタ。

パリで出会った方の旦那さんが勤めるお店がパリ進出何十年という記念の年だったそうです。
記念のイスパハン入りのものを日本在住の友人が購入されていました。ちょうど向こうは赴任、こちらは帰国で本当にわずかな期間だけの接点でしたがそういう話題に触れると遠くなったパリの記憶がまたしっかりよみがえりいいものですね。

 

それでは皆さままた!

 

 

LIDLの特売 Ail marine

いわゆるにんにくです。オイルが全てに入り、ニンニクだけ、ニンニクと唐辛子と、ニンニクとハーブと3種類ありました。

 

これでハーブと唐辛子を購入。不人気だったのか翌週に3割引と珍しく安くしていたので追加で購入。

 

これはそのまま食べてももちろんいいのだけど、パスタソースを作るときにトマトペーストにスプーン大さじ2杯ほど加えるとちょうどいい味になって使えました。

疲れた夜にニンニクは翌朝の体調にも効果がありました。

1.29ユーロで今年は夏に1回だけありました。

 

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月とピエロ 

月とピエロへ行ってきました。

先に書いちゃいますが、接客がどうこうというコメントが気になる方々は行かないほうがいいです。接客についてはフランス的ですが、私はそれでいいと思います。

 

実際に行くのは2回目になるかな。

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月とピエロ

チーズのパン

チーズの感じがしっかりとして、外がしっかりと少し焦げ目を感じるアクセントになってワインに合いそう。

 

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フルーツとナッツのパン。

これは中はしっとり、外がガリガリで美味しい。

 

10時過ぎに着くと思ったら11時近くになってしまい、残っていたのが他に食パン1斤とバゲットと焼菓子だけで残っていて良かったです。

 

大阪吹田 ル・シュクレクールで製造を担当していた方がオープンしたお店。

ル・シュクレクールも気づけば大阪市内にドンと店を構えるまでになりましたね。

 

一方で月とピエロは金沢に近いとはいえ、人がいるとは失礼ながら思えないところで自分たちのペースで自分たちのやっていることに共感してくれる人にパンを提供されているお店です。

値段もしっかりとした値段を取っていらっしゃるけど、本来は薄利多売ではなくきちんとしたものはきちんとした対価がというのが正しい姿だと思うので問題ないかな。

 

僕もグーグルや食べログの口コミは気にする方ではあるけど、月とピエロさんのSNSでの発信なども拝見しているからかここの接客は何も問題ないと思う。口コミを気にする人は行かないで欲しいなぁ。行ってみてネガティブな書き込みをする人にはもっと行って欲しくないな。私は好きなお店です。

麺屋大河

金沢まで行って「ラーメンかよ」と思いましたが、お盆でお休みも多いので開いているお店が少なかったことと、コロナの影響で観光客も少ない中でお店の前に行列だったのも決め手になりました。

 

15時まで開いているので先に美術館へ行きその後に行ったのですが、まだ行列でした。

 

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麺屋大河

並んでいた方が店内に入ったので外観を撮影。

金沢駅から近い距離にあるこのお店ですが、なんと隣に無料の駐車場を持っています。

奥に入れると出せなくなりますが3台ほど置けそうです。

 

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麺屋大河

味噌つけめんを頼んでみました。

 

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麺屋大河

先に提供される野菜ジュース。

糖の吸収を抑えるのだそうです。

 

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麺屋大河

野菜ポタージュの味噌味のつけ汁に今回は冷えた麺に。

熱盛りも可能です。

 

野菜の甘さがしっかりとしているので、置いてあった辛味を使い完食。

初めて食べる感じのつけ麺でした。

人気は黒味噌のようですが、赤味噌も美味しそう。

 

カウンターだけの10席ちょっとのお店ですので並ぶわけですね。

提供までの時間は短い方です。

 

金沢は他にも自然派ラーメン 神楽さんというお店があり、車が結構な台数置けることと、いつも立ち寄る犀川沿いのカフェにも近いので良く行っていましたが麺屋大河さんまた行ってみたいと思いました。

 

 

金沢 蛤坂で建築を見てfactory zoomer/shopへ

金沢へは何度も行きましたが、美術館などだけで街を歩くことがなかったので金沢建築館を見たあと界隈を歩いてfactory zoomer/shopまで。

 

factory zoomer/shopはガラス作家の辻和美さんが主催しているガラス作品を作るアトリエの販売ショップ兼カフェ兼服などのショップでもあります。

 

蛤坂は加賀藩前期に妙慶寺坂といったが、享保18年の火災後、蛤が口を開いたようになったのでこの名がついたそうです。

 

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蛤坂

こちらは現役の料亭のようです。

坂から見ると3階建ですが、川沿いから見ると4階建なのがわかります。

 

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蛤坂

 

こちらは春次郎という料亭のようです。

 

金沢建築館が面している県道と犀川はかなりの高低差があり、蛤坂、甚平坂、そして新桜坂と周辺には高低差のある土地を結ぶ坂があります。

 

新桜坂からは犀川越しの景色がとても綺麗に見晴らせることが出来て、特に雪の降った朝などは犀川に上がる水温と気温の差による蒸気もあいまりとても綺麗な光景が広がります。

 

犀川沿いは車の通行量が少しだけあるけど気になる範囲ではないので歩いてみるといいでしょう。

 

そして蛤坂と新桜坂とのちょうど中間地点に金沢建築館が位置していて、そこから少し歩くとfactory zoomer/shopがあります。

 

カフェだけでの利用でも良さそうなので、ゆっくりとコーヒー、紅茶を飲んでまた散策してもいいでしょう。コーヒーは京都のカフェ工船、オオヤコーヒーさんのもので、zoomer blendと今月のコーヒーと2種類あります。時々月とピエロのパンを販売することもあるそうです。

 

 

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 常設スペース

常設展は撮影できましたので写真とともに。

 

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谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

この手前左奥に階段があり、犀川沿いに降りることができます。

 

谷口吉生さんの設計らしいシンプルで開口部を少なくした美術館に必要な要素だけを抽出したかのようなデザイン。

 

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迎賓館赤坂離宮別館 游心亭を模した広間は吉郎さんの設計。それに吉生さんが新たに足しています。

 

館内のスタッフの方が、杉の鴨居は赤坂では1本の木から作っているけど、ここは途中でついであることと吉郎さんの畳の縁の延長線上に吉生さんは石割りを合わせ一本の直線がいくつも走るデザインになっていると教えてくださいました。

 

広縁の板材は赤坂離宮に使ったものと同じ材料が工務店にあったそうです。

 

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そして石の床の反対側はガラス張りの犀川越しに市内の景色を見張らせる作り。

屋外は水を湛えた作りになっていて、建物の境界が曖昧になる意匠。

そして植栽の映り込みが季節ごとに異なりそうで美しい。

 

豊田市美術館も似たように水を湛えていますので谷口吉生さんらしい作りでした。

どちらも水深は10センチ前後と浅く、この意匠が持つ意味を目線の高さを低くして見ることが叶いません。

 

しかしながら、片山津温泉まで足を伸ばすと湯船と窓外の柴山潟との連続性を通して空間の広がりを感じることができます。湯船に入ってほぼ水の高さから外を眺めると谷口さんが見ている目線の先を疑似体験できるもので、この水を湛えている空間の意味を実感として感じることができた場所でした。男女入れ替えで森の湯側だとその連続性が薄いので女性は奇数日、男性は偶数日に行ってみてください。

 

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茶室は網代天井の設えが気品高く、能舞台のような空間でした。

ちょっと残念だったのが季節ごとにどちらの空間の床の間のお軸や絵が交換されず同じものであったこと。せっかくなので季節ごとに変えてくれるといいな。

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館へ行ってきました。

 

金沢建築館

建築・都市についてのミュージアムです。金沢の名誉市民第一号の建築家 谷口吉郎氏の住まい跡地に、吉郎氏の長男で、国際的に著名な建築家である谷口吉生氏の設計により建設されました。
当館は、展覧会をはじめ、講座や建築ツアーなどさまざまな活動を通じて、金沢から世界へ建築文化の発信拠点を目指しています。

 

地下がギャラリースペース、2階の常設展示室では、迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」の広間と茶室を原寸大で再現していました。

 

開館時間など

開館時間 9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)

休館日 毎週月曜日*月曜日が休日の場合はその直後の平日
/年末年始 *12月29日から1月3日
*展示資料の整理のため休館することがあります。

 駐車場

専用駐車場はありません。

建物裏手の犀川沿いにある「名鉄協商パーキング金沢清川町」から階段で建築館とつながっています。1時間100円とリーズナブル。

それ以外は少し離れたところにしかありませんので、車の場合はここに置くことをオススメします。

入館料


 ●企画展+常設展
 一般:800円
 20名以上の団体:700円
 65歳以上または障がい者手帳を
 お持ちの方およびその介護人:600円
 高校生以下:無料

●常設展
 一般:310円
 20名以上の団体:260円
 65歳以上または障がい者手帳を
 お持ちの方およびその介護人:210円(祝日無料)
 高校生以下:無料

*金沢文化施設共通観覧券については常設展のみ有効で、企画展は別途料金が必要です。

 

企画展

第2回企画展
「日本を超えた日本建築― Beyond Japan― 」
槇文彦/磯崎新/谷口吉生/伊東豊雄/安藤忠雄/隈研吾/SANAA/坂茂

 

新型コロナの影響で11月29日まで延長されています。

日本を超えて世界の異なる環境や社会の中で、ふさわしい建築として称賛されている、日本を代表する建築家の8作品を模型や映像、写真で紹介します。
 昭和初期に初めて日本の建築家によって外国に建てられた日本建築は、今や世界が認めるグローバルな建築となって、世界の建築文化に刺激を与え続けています。本特別展では、これらの「日本を超えた日本建築」ともいえる作品をとおして、現代建築の新しい潮流と建築の未来について考えます。

主な展示建築作品

安藤忠雄:ライトウッド659 [アメリカ、シカゴ 2018]
磯崎新:ウフィツィ・ロッジア [イタリア、フィレンツェ 1998-2024]
伊東豊雄:台中国家歌劇院 [台湾、台中市 2005-2016]
隈研吾:ヴィクトリア&アルバートミュージアム ダンディ [スコットランド、ダンディ 2019]
SANAA:ルーヴル・ランス [フランス、ランス 2005-2012]
谷口吉生ニューヨーク近代美術館 [アメリカ、ニューヨーク 2005]
坂茂:オメガ・スウォッチ本社 [スイス、ビール/ビエンヌ 2019]
槇文彦:4ワールド・トレード・センター [アメリカ、ニューヨーク 2015]

 

常設展

常設展示室は、吉郎氏が設計した迎賓館赤坂離宮 和風別館「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現した空間です。それを包み込む吉生氏の洗練された建築が、常設展示を一層際立たせます。このように、当館では建築家谷口親子の作品を同時に体感することができます。

 

館内は常設展のみ撮影可でした。

続きます。