パリのガス爆発事故 続報
続報です。
事故から1日経ってもまだ周辺は立入禁止。
まあ規模からしたら当たり前でしょうね。
この界隈、日本人には馴染みの大衆食堂シャルティエがあったり、他にも日本食のお店、中華料理と日本人が多くいてもおかしくないエリア。料理店で働く日本人もとても多いと思います。シャルティエは土曜日も普通に開いていましたが、規制エリアのレストランなどは今日も臨時休業でした。
朝9時台と早かったのも幸いしたのでしょう。時間とともにこの界隈は人が増えてきます。来週のファッションウイーク中この界隈はブルスからも近いので夜のパーティーを結構やっていたりするので時間帯によってはもっと犠牲者が出てもおかしくない状況です。
そしてこのあたりホテルがやったらと多い。成り立ちは知らないけどこの過密ぶりはパリ市内でもちょっとすごい。オペラまで歩いて7分前後ですから便がいいのでしょうね。
日本では最近消臭スプレーの爆発により大きな被害が出た北海道のケースがありますが都市ガスが原因での爆発は80年代くらいで最後のように思います。
メーターの取り替えによりガスが自動で止まったり、ガス会社が安全対策をより一層施しているからと聞きます。
パリは建物に引き込むところの最初には自動で止まるのがあったりなかったりですが、少なくとも各部屋のところにはそんな設備がないところが多いです。そして今回の現場が地下というのもフランス特有に思います。
街の地盤がしっかりしているので基本どの建物にも地下があります。古い建物はもちろん新築の物件にも地下があります。なんでもパリ陥落の時は地下に隠れてドイツ軍から身を隠したと聞いたことがあります。そして当時の地下は地下どおしが繋がっていてとても広大だったそうですが。最近壁で行き来をできなくしたりしています。
一方パン屋さんはコンビニの数くらいパリ市内にあるそうです。
一階は販売スペースと作業場というところもありますが、地下で作って地上にあげているところが多いようです。レストランも厨房が地下だったりします。
一度とあるブーランジェリーの改装で地下の配管を全てやり直す必要があり改修に数千万単位の出費をしたという記事を読んだことがあります。それだけの予算があるお店ってどれくらいあるのでしょうか。
街も建物も古いのでインフラの整備が私有部分、公有部分いずれも老朽化しているものと思われます。予算がないからこれを機会に改修という動きもやれないかも。
ジレジョンヌもまだ騒いでいるし、今度はジレジョンヌに反対する運動もやるとかという話もあります。
3月卒業旅行シーズン前にこういうことがあると、ますます旅行者減ってしまいそうです。こうなると「パリにようこそ」と安心して言えなくなってしまいます。
でもパリにはパリでないと体験できないことが一杯あるので皆さまパリへぜひ来てくださいね。
写真は昨日。この奥の最初の交差点付近が爆発現場でその周辺は凄まじいことになっているそうです。