maison maeder 移転オープン 前のDNAは健在でした。
私がかつて大好きで通っていましたmaeder
メトロに乗って15分くらいかかりましたがその美味しさに、そして何があるかという魅惑にとりつかれ週に一回は行っていました。
当時はピシャールかmaederかというくらいでした。
が、夏どこもヴァカンス取るのに、ここは8月過ぎても休みにならず「ありがたいけどいつ休むんだ?」と思っていたら突然それはやってきました。
突然大手製粉会社に買収されていました(泣)
しばらくEMベーカリーになってからも定点観測しましたがやはりかなり残念な感じ。
お客は入っているけど、その先にある赤いパン屋がさらに賑わっているような。
つい先日知り合いからパリの日本人向けの情報誌ovniを2部あるからと1部くださいまして普段はあまり紙ベースを読まないのですが珍しく眺めておりましたらアルザスパンの記事が載っていました。
ふむふむ、懐かしいなアルザスパンと思って屋号を見たらmaison maeder。
気づいたらもう62番のバスに乗っていました。62番のバスは東西の移動に便利なバスで新しいお店はアパートから見ると前あった西ではなく東にあるよう。
移転先の通りはとても土地勘のあるエリア。でも思っていたより北にありました。
前のお店にもあった申し訳程度の小さなテーブルとイスはそのまま。
ただスタッフが前はおばちゃんもいたけど今回は全員若いのと、厨房で働いている人も前とは別。名前だけなのだろうか。
フランも前とは形が違います。
大好きだったショコラのフルートというパンも今回は切売り。
期待していただけにちょっと外すかと思ったけどフランもパンも前の雰囲気を少し残しているからチーズのフルートがあったので購入。でも名前はフルートでは無くなっています。
前の採算度外視的な思い切りの良いチーズたっぷり感はない。
でも明らかにmaederの顔をしている。EMベーカリーにはこのなんともいえない惹きつけるシズル感とでもいうのだろうか、こういうのが感じられないんですよね。
ちゃんと経営を考えているかというベーコンとチーズの量
前はその価格でそれはあり得ないだろうというコストパフォーマンスの高さでした。
食べてみる前から匂いで泣けました。maederのDNAを感じます。
ひと口かじるとあのmaederのなんともいえない味と香ばしさが広がりました。
ただ残念なのだけど、前の美味しさそのままではなかったです。
でもmaederらしさはしっかりと残っています。
今回はお客さんがひっきりなしでしたので前のお店との関連など聞けませんでした。
どういう経緯で身売りしたのか、代が変わったのか聞きたいこと一杯あるけど次回行った時には15区から引越したの?とか聞いてみたいと思います。
*追記 現在休業しております。